2009年11月25日水曜日

なぜ人間は片足で立つことができるのか?

構造医学で学んだ、驚きの骨盤構造。



吉田先生は「演繹」で考えることを教えてくださいました。



演繹(えんえき、ラテン語 deducere)法は、一般的・普遍的な前提から、より個別的・特殊的な結論を得る推論方法である。対義語は帰納法。帰納の導出関係は蓋然的に正しいのみだが、演繹の導出関係は前提を認めるなら絶対的、必然的に正しい。したがって実際上は、前提が間違っていたり適切でない前提が用いられれば、誤った結論が導き出されることがある。近代的には、演繹法とは記号論理学によって記述できる論法の事を指す。


構造医学の教材に透明の骨盤模型があります。透明にすることで表面上では見えないものが見えてきます。仙骨と寛骨の関節面のラインが透けてみえるのです。左右の関節面のラインと仙骨のてっぺんのラインとを結ぶと、、、

正三角形になるのです!!


それがなんだ?と思うかもしれませんが、(いや、ぼくもそう思いました)

直立時には、仙骨に上体荷重がかかります(A)

同時に左右の股関節から仙腸関節面に対して垂直に抗力が発生します(B,C)

仙骨上部と仙腸関節で構成される三角が正三角形だとすると、A,B,C の力学成分は120°の角度で正確に三等分される。つまりA,B,C は1:1:1の関係になることになります。

ということは上体の荷重(A)は左右の足(B,C)に均等にかかるということです。

つまり、片足で立っても両足で立っても、一方の足にかかる荷重は等しいのです。

人間がほとんどバランスを崩すことなく、片足で立てるのは、この骨盤の機能が発揮されているためだったのです。

片足立ちでフラフラする人は、骨盤がゆがんでいる可能性があります。

以上のように骨盤は楔形の仙骨を両側から寛骨が挟み込み、股関節を経由した地面からの抗力でぐっと抑え込むことでその機能を達成することができます。

逆にいえば、左右の挟み込みのアンバランスが起これば骨盤の機能は達成されなくなるのです。

その機能を十分に発揮するためには、、、

そうです。歩くことです。

43分の歩行で左右の足から股関節を経由して寛骨に荷重をリズミカルに伝えることの繰り返しによって骨盤内の正三角形は維持されていくのです。

当院での治療時に必ず行う検査がありますよね?


足の親指を「はい、起こして」ってやるやつです。あれは左右の親指に均等に力が伝わっているかを検査しています。親指を起こす筋肉は長母指伸筋といって人体の中で一番長い筋肉なので、左右の反応の差が出やすいんですね。


「ちゃんと骨盤内の正三角形が維持できてるかなー?」をみているのです。

気功整体でちゃんと正三角形が形成されれば、両方とも力が入ってきましたね。

そうなれば、片足で立ってもバランスが崩れないで立っていられるんです。







広島市西区の気功・整体院「吉原綜合治療院」
http://yoshihara.blogdehp.ne.jp/

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