2009年6月29日月曜日

骨屋から肉屋へ

タイトルは「トリガーポイントブロックで腰痛は治る!どうしたら、この痛みが消えるのか?」(加茂淳・著)です。

でも本文中に出てくる「骨屋から肉屋へ」の」ほうが絶対イイと思います(笑)

実際、このタイトルのせいでぼくは、「トリガーポイントブロック??注射打って治す治療のことね」と読む気にならなかったからです。せっかくの良書に出会う機会をいままで延ばしてしまった!!

そうです、この本はお勧めです。

前回の「腰痛は脳の勘違いだった」を読んで、その中に加茂先生のことが書いてあったので、興味をもち注文しました。

腰痛の原因は、骨格のゆがみでもヘルニアでもなく、筋肉の異常からくるという著者の主張に全面的に賛成です。

腰椎椎間板ヘルニアも、脊柱管狭窄症も、腰椎すべり症も、

痛みには全く関係ない!!

のだそうです。うん、うん、そうだ、そうだ!

原因は

筋肉にある!!!

以下引用です。


腰痛はとくにめずらしい病気ではありません。ほとんどの人が人生において、1度や2度のぎっくり腰や腰痛を経験します。その8割強は、2週間以内に痛みがひき、症状も治ります。
ですから、人は腰痛を軽くみます。まわりも、あまり同情しません。しかし、腰痛が慢性化すると、ここに挙げた4人の症例からもお分かりのように、これは大変なことになる可能性があります。1度しかない人生がメチャクチャになることも。
たかが腰痛、されど腰痛……です。
そして率直にいえば、腰痛を慢性化させる責任の大半は、患者さんよりむしろ、適切な診断と治療を施さなかった医師の側にあるのではないか、と私は思っています。
(中略)
なぜ、こんなことになってしまったのか。
それはひと言でいうと、腰痛治療の前提が間違っているからです。多くの医師は、間違った理論を勉強させられ、痛みについて大きな勘違いをしているのです。




腰痛など、筋骨格系の痛みのほとんどは、筋肉のスパズム(けいれん)からくる「筋痛症」が原因です。
簡単にいうと、筋肉の痛みです。

ところが、医師の卵は、肝心な筋肉の生理学や病態についてはほとんど習わないのです。
なぜか現代医学から「筋肉」がすっぽり抜け落ちてしまっています。
いまの医学教育では、「痛みのメカニズム」については、基礎医学の生理学で臨床の勉強をはじめる前にちょっと習うだけで、医師になる頃にはすっかり忘れているのが現状だと思います。

つまり、痛みのメカニズムを忘れてしまった医師が、習ったことがない筋肉の病態を診ているのです。そして、レントゲンやMRIや関節鏡で見える「骨格異常」が痛みの原因だと教えられ、疑うこともせず、そう思い込んでいるのではないでしょうか。



さて、加茂先生の実際の治療戦略とは、


「とにかく早く痛みを消す」ことに徹する


だそうで、そのために「トリガーポイントブロック」つまりトリガーポイントに麻酔を注射し痛みを止める。

慢性痛には「痛みの第2現場」である脳・脊髄にも対処、ここでは

「抗うつ薬」「抗てんかん薬」「抗不安薬」を処方する。

症状が深刻な場合にはさらに

「認知行動療法」や「グループミーティング」を行うそうです。



では、うちでの治療戦略はというと…


まずは、おなじく「とにかく早く痛みを消すことに徹する」です。


もちろん麻酔は使えませんから、魔法で(笑)



慢性痛には

「抗うつ薬」「抗てんかん薬」「抗不安薬」も使えませんから、


院長のオヤジギャグを処方(笑)


寒~いギャグで脳を凍らせて(笑)麻痺させます。

って冗談ですが。



薬を使わず筋肉をゆるめ、薬を使わずストレスを抜きます!!

「氣」を使ってね!


広島市西区の気功整体 吉原綜合治療院

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