2009年6月26日金曜日

腰痛は脳の勘違いだった

「腰痛は脳の勘違いだった~痛みのループからの脱出」(戸澤洋二・著)

医師や代替医療施術者の書いたものではなく、医療ジャーナリストが書いたものでもない、慢性腰痛に苦しんだ患者さんの体験記です。

専門用語も少なく、読みやすいし、腰痛に苦しむ患者さんの気持ちがよく伝わってきます。

著者は、坐骨神経痛治療のために、整形外科をはじめ接骨院、鍼灸院、カイロプラクティック、気功、十字式、ゴムバンド療法、中国整体…そして「みのもんた」を手術した高名な先生と7年間をドクターショッピングに費やしました。それぞれの治療に一時的な効果はみられるものの、完治にいたらず、行き着いたのがTMS理論とペインクリニックでした。著者は自ら「痛みは脳の勘違いである」と仮説をたてて、ペインクリニックでのブロックで痛みを止め、同時に「脳をリセットする訓練」をして、とうとう腰痛を克服しました。

うちの治療院では、構造歪みとともに「脳のリセット」にも介入します。
実際、脳で作られている痛みは少なくありません。


脳は最初、いろいろなストレスから気をそらそうと筋肉に痛みを発生させたが、この痛みが今度はさらに大きなストレスの原因になってしまっている。


このことに脳が気づいていないことが大問題なのである。この状態を「正常な状態」だと思い込んでいるところが完全に脳の勘違いであるといえる。


物理的な構造損傷や怪我であれば、それを取り除いたり修理したりして治療すれば症状は消えるのであろうが、人体のすべての五感をつかさどる脳が勘違いしてしまっていては、末端の体の部分をいくら修理治療してもどうにもならないのである。


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