熱が出たというと、皆大変な病気になったように慌てる。
熱が大変な力を持っているように、悪い働きのように思い、
なんとかして熱をさげようとする。
そういうとき、私は
「熱はその人の生命力の働きである。その人が健全に生きている証拠である。死んでいたら熱は出ない。そんなに熱を下げたかったら墓の下に行ったらよい。熱が出ないような体力なら病気は治らないし死んでしまう。壊れた処が治ろうとする働きで熱が出るのだから、壊れている処に熱が出る。そして細菌の繁殖を防ぐとか、細胞の入れ替りを早くすることをやる。それが熱なのだ」と言って、
熱を出せる体力があることを私が認めると、その人はもう熱を怖がらない。
いや熱が出ることによって安心する。
熱を10日も20日も半年も大事にかかえているなどということは、熱に怯えて下げよう、下げようとしているからで、人間には熱を出す力があり、その力によって生きているのだということが分かると、熱などは余り続かない。
病気に受け身になった気持ちを切り替えることで、私は長い間病気を経過させてきたが、こういう力を認めると力が出てくる。
今まで悪い働きだと思っていたものが、心の角度が変わるだけで、そういう良い力になる。そういう方向にその人の能力を認めてゆくことによって、私は弱い人を丈夫にしてきた。
ということで、熱を出す力があるんだと自分を安心させる(笑)
このように、野口先生は「病むことは力である」ことを認めて、
その力を利用することで人を健康にしてきました。
「もう年だから」と言う人がいますが、
ここまで生きてきた力がある、
それだけ生命力が強いということを自分で認めるだけでも
元気になれるのではないでしょうか。
広島市西区の気功・整体院「吉原綜合治療院」
http://yoshihara.blogdehp.ne.jp/
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