野口先生の著作はどれも素晴らしいのですが、この本はちょうどカンチャンのことがあったので読み返してみました。
3才になったカンチャンですが、弟の太陽をすぐいじめます。
力の加減も知らないので、叱るのですが…
親は2人に半分づつにしたら公平と考えるが、同じ半分でも下の子は零から増えた半分で、上の子は1からとられて減った半分である。
外見は公平に見えても、感受性の面からいうと公平でない。
親が形式的に注意の向け方を半分づつにしたら、必ず上の子に不平が起こる。
まして下の子が小さいからといって余分に庇ったら、尚更不平は大きくなる。
ところが、その小さい方をいじめると親がサッと上の子に注意を向けるとなったら、いじめざるを得ない。
親に依存することだけしか手段を知らない子供達が、そういうことで親を翻弄して果たして子供が悪いのだろうか。
いや、子供達が悪いのではなくて、親の無知が悪いのである。
親がそういう観点から依存期の子供の行動を見ると、子供には1つも無理がないことが判る。
それが判らないで、賞罰的な考えで褒めたり叱ったりしている。
しかも褒めるときにはあまり注意を集めないで、叱る時には注意を集めるということになるので、ただ注意の集中密度だけを感じる子供が悪いことばかりするようになっても子供のせいではない。
こちらの「注意の集中度」を求めているのか!
叱るときよりも、褒めるときにこそ注意を集中しなければいけませんね。
広島市西区の気功整体院 吉原綜合治療院