戦後、日本人は栄養失調と闘わなければならなかった。私のようにまったく戦争の面影を知らない世代でさえ、たくさんご飯を食べ、牛乳や肉で栄養をつけるようにと育てられてきた。
ところが今は、逆に栄養を摂りすぎ、メタボ脱出やダイエットがみんなの関心事だ。
同じような変化が、精神的なストレスにもみうけられる。
以前は、過労や生活苦、情報の少なさと並び、「自由のなさ」が精神的な苦しさの中心だった。
今は肉体労働は軽減され、情報があふれ、さらに日本人は、さまざまな制約や因習からも解放され、本当に自由に生きられるようになった。
しかしその結果、自由すぎて、情報の洪水の中で選択にエネルギーを使い、自己責任におびえ、周囲との比較に過剰にとらわれるようになった。
自由であることは、精神的には団体から距離をとることになる。団体に所属して力を発揮する日本人には、心の奥底での不安が大きくなってしまう。
メタボが現代人の健康管理の大きなテーマとなったように、この自由に伴うストレス増加も、日本人が取り組むべき新たな強敵となっている。しかも日本人はこの手のストレスに慣れていない。
(「しばられてみる生き方」下園壮太)
自由すぎることで「選択」と「不安」によるエネルギーが消費される。
自由で太りすぎた心のダイエットも必要ですね。
著者の下園さんのカウンセリングのスタンスは
問題解決の立場ではなく、
どちらかというと、美容室やお風呂屋さんのようなものだ。
クライアントが必要だと感じるときに利用してもらう。
クライアントがまた来たいと思うときに、来てもらう。
孤独な戦いをつづけるクライアントのバディ(仲間)だといっています。
わたしもあなたのバディでありたいと思っています。
広島市西区の気功・整体院「吉原綜合治療院」
http://yoshihara.blogdehp.ne.jp/
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